ふじしま獅子

 藤島は昔から獅子郷といわれ、勇壮な獅子踊りが数多く伝承されてきました。悠久の昔より先人達が厳しい生活の中で祭行事に安らぎを見いだし、唄い踊り継がれて今日に至っています。
 哀調の獅子唄には遠い日々の哀れと悲しみが、激しく獅子頭を振り立て足を強く踏み踊る獅子に憂いをはねのけて生きる逞しさが表され、見る人の魂の記憶に共感を訴えます。藤島の夏は獅子の音にあふれ、未来への伝承の息吹を感じさせます。

長沼八幡神社神楽

 8月15日、16日 八幡神社
 記録によれば宝暦4(1745)年から連綿と受け継がれている。
 夏の例祭では長沼地区8町内会を一巡して、村中安全・身体堅固・子孫繁栄・商売繁盛を祈願して神楽を舞っている。

六所神社獅子頭庭舞

 4月20日 六所神社(上藤島)
 正式には「六所神社獅子頭庭舞神事」と称する二人立ちの獅子である。慶長6(1601)年、最上義光家臣、新関因幡守久正が藤島城主となり鶴岡城代を兼ねられた頃、獅子頭庭舞神事のため登城したことが縁で、周辺の村々に廻村庭舞として家内安全等の祈祷を行ってきたと言われている。

渡前獅子踊り

 8月15日 五所神社
 文政10(1827)年、天保10(1839)年などに盛大に獅子踊りを行った記録が覚帳に残されているが、由来等は定かでない。「大踊」「牝獅子踊り」「橋の掛り」「幕の掛り」と4つの踊りがある。

古郡神楽

 8月15日 池神社
 慶長6(1601)年最上義光家臣、新関因幡守久正が藤島城主となった。干害に悩まされ続けた農民を救うため、現在の因幡堰開削の大工事を行った際、池神社に21日間おこもりをして完成を祈願した。因幡堰が完成した際、池神社前に奉納した神楽が古郡神楽の始まりと言われている。後に剣の舞などが加わり、現在のような形になったとみられる。(市指定無形民俗文化財)

大谷獅子舞

 8月15日 大地神社(大川渡)
 大川渡と谷地興屋の二つの集落が共同で維持してきた獅子踊りである。大川渡にある白山神社に奉納されていたが白山神社が大正5(1916)年に火災に遭い、両集落の中間に大地神社が創建され、以後大地神社に奉納されている。文化2(1805)年に白山神社に奉納している記録がある。

東堀越獅子踊り

 8月18日 新山神社
 新山神社は、源頼朝が東北平定に際し戦勝を祈願するために創建されたと伝えられている。神官所持の記録によると、新山神社の遷宮式が建久5(1194)年に行われたが、その際に諸悪病退散、五穀の悪虫退散を願い獅子踊りが奉納されたと伝えられている。

添川両所神社御獅子舞

 8月18日 両所神社(添川)
 貞享3(1686)年、両所神社が現在地に奉遷された時に村あげての大祭典が行われた。その際に氏子の壮者が獅子舞を競って奉納したのが始まりとされる。念仏調の静かな節回と上下動の激しい勇壮な踊りが特徴である。
(市指定無形民俗文化財)

八色木獅子踊り

 8月17日 皇太神社・八色木薬師堂
 八色木の獅子は他の獅子郷のものとは師弟関係がなく、独創的なものと言われている。
 明治4(1871)年の獅子踊りの大絵馬が薬師堂に奉納されているが、文化5(1808)年、文政3(1820)年にも踊ったという記録があり、発祥の時期は明確ではない。